眼科医 吉野健一ブログ相談室

眼科医 吉野健一 眼科のお悩みお聞きします

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エピレーシックかPRKかフェイキックIOL(ICL)か?

●●様:以下,@でお答えいたします.


> お名前 = ●● ●●
> 都道府県 = 栃木県
> 性別= 女性
> 年代 = 30代前半
> 内容 =


> 初めまして。先日、某クリニックにてレーシックを受けるための検査をしました。イントラレーシックを希望だったのですが、角膜厚が 右)452μm 左)458μmの為、エピレーシックかフェイキックIOLを勧められました。金銭的にもフェイキックIOLは厳しいのでエピレーッシクにしようかと思いつつ、家族に相談する為にその日は予約をせずに帰宅しました。その後エピレーシックについて調べてみると、思わしい結果が出なかった方の体験談の多さや、貴医院でエピレーシックを取り扱っていないことも知り、とても不安になりました。正直、エピレーシックはやめようと思っています。やはり、手術するのであれば、フェイキックIOLが良いのでしょうか?


@角膜厚が 右)452μm左)458μmであると,確かにレーシックは不可能です。当院でもエピレーシックの導入を行ったことがありますが、いざ開始する段階で他施設でトラブルが頻発したため導入を取りやめた経緯があります。エピレーシックを行うのであればPRKの方が術後の痛みは同等、術後の視力の安定性に関してはむしろ良いとの判断で、当院では−6,0Dまでの近視であれば、PRKを行っています。もちろんフェイキックIOLは、角膜を全く触りませんのでそういった意味では魅力的ではあります。PRKの場合にも角膜の切除量と残余角膜厚も勘案して適応を決める必要があります。


レーシック(屈折矯正手術)については,当ブログ相談室、画面左欄外の「●カテゴ
リー」 内「レーシック」をご覧ください。


>> お返事ありがとうございました。
>> 〈−6,0Dまでの近視であれば、PRKを行っています。とのことですが、
>> 右)-7.00、左)-6.50の強度の近視ですので、
>> 選択肢としては、フェイキックIOLのみということになりますね。
>> 今回、沢山の相談者や患者さんに対する先生の姿勢を見させて頂き、
>> もし手術を受けるのであれば、是非貴医院で!という気持ちが強くなりました。
>> 正直、金銭面での不安があり厳しいところですが、家族に相談してみようと思います。お忙しい中、とても丁寧にご説明頂き、ありがとうございました。


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