眼科医 吉野健一ブログ相談室

眼科医 吉野健一 眼科のお悩みお聞きします

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●● ●●●様:以下,@でお答えいたします.


>> お名前 = ●● ●●●
>> email = ●●●●@gmail.com
>> 性別 = 男性
>> 年代1 = 30代後半


>> 内容 =はじめまして、レーシック手術を検討しております。
>> 先生のブログ相談室をいつも拝見しておりまして、
>> わかりやすく誠実なご回答内容を参考にさせていただいております。
>> この度ぜひご相談させていただきたく、連絡させていただきました。



>> 先日、眼科病院で適応検査を受けました。
>> 右目 0.03 (1.5×S-7.95D:C-1.25D Ax10°) 角膜厚547ミクロン
>> 左目 0.03P(1.5×S-9.00D:C-1.25D Ax180°)角膜厚555ミクロン
>> という結果でした。


>> これはソフトコンタクトレンズを外して、8日目の結果です。診察していただいた先生によるとレーシックはギリギリで、エピレーシックになる可能性が高いと言われました。術前検査はこれからなので、その結果によって最終的な術式を提案されます。私としましては、できればエピレーシックではなく、レーシックを受けたいのですが、貴院のTS-LASIKであれば、レーシック適応の可能性はありますでしょうか。精密なデータ揃っておらず、申し訳ありませんが、可能な限りご回答いただけましたら幸いです。


@暗所瞳孔径のデータが無いのでお答えすることができないのですが,切除直径によっては随分切除量に差がありますので,検討が必要です.切除直径と暗所瞳孔径は術後のハロー.グレアに関係があります.それを考慮した上でレーシックがギリギリというのであれば,私としてはギリギリの術式はお勧めしません.エピレーシックの方が残存角膜厚の多さでは有利ですが,当院では訳あってエピレーシックを行っていませんので,はたして9Dを越える矯正をエピレーシックで行って良いものか不明です.エピレーシックに似た術式にPRKがありますが,PRKで−9Dの矯正は通常行いません.とにかく一番心配なのは切除量が多いことによる術後の「角膜拡張症(エクタシア)」です.これに対する有効な処置は今のところありませんので,ギリギリが心配であれば,いっそのこと角膜に一切手をつけないフェイキックIOLの方が安全かもしれません.


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