眼科医 吉野健一ブログ相談室

眼科医 吉野健一 眼科のお悩みお聞きします

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●●様:お返事おくれすいません.以下,@でお答えいたします.


都道府県 = 茨城県つくば市
email = ●●●●
性別 = 女性
年代 = 40代前半
内容 =Q:近視と乱視がありLASIKを考えています。数日後から仕事に復帰できるとありますが、手術約3週間後に海外への渡航(短期出張)というのは目への負担を考えた上で問題ないでしょうか。


@ケースバイケースですが,海外旅行に伴う環境の変化が最も問題になる可能性があります.具体的には,すべての人にではありませんが一般に術後は一時的にドライアイになりがちです.機内は非常に乾燥しているためドライアイに拍車がかかり不自由な状態になるということが予想されます.また,海外でのホテル暮らしやハードなスケジュールや不規則な生活などで,しっかり術後の点眼ができなかったり,慣れない環境での入浴や洗顔で汚い水が目に入るなどして感染のチャンスが増えること,問題が生じてもすぐに医療機関に受診できないことなどが考えられます.機内での気圧の変化などが特に問題になるわけではありません.


Q:また年齢的に近い将来老眼になりはじめることを考えますと、視力を少し低めに設定した方が(近視が少し残るくらい)いいというのを何度か目にしましたが、実際どれくらいの裸眼視力になるようにしていただくのがいいのでしょうか。ご意見伺えましたら幸いです。


@一般に45歳を迎えた頃より老眼を自覚しだします.遠くが見える人は誰でもいずれは老眼鏡をかけなければ近くが見えづらくなります.軽い近視を残しておいた方が確かに近くが見やすい期間を延ばすことができますが,老眼が更に進めばやはりいつかは老眼鏡が必要になります.老眼鏡が不要な程の近視を残した視力では遠くが見づらく,きっと術後の視力がそのような状態では満足しないことが予想されます.ですので,40歳代前半の人の場合1.5や2.0を目指す必要は無いまでも,これは私個人の考えですが,0.9〜1.0〜1.2の範囲内がよろしいのではないでしょうか.一方では,もうすぐリタイアなので,ゴルフ,テニス,スカイダイビング,スキューバダイビング三昧の生活になるので,近用作業は少なくなるし,どうしても近くを見るときは老眼鏡をかけるので是非遠くをくっきりはっきり見えるようにしてほしいと希望なさる40代の患者さんもいらっしゃいます.その人それぞれの生活パターンも参考に最終的には決めることになると思います.吉野眼科クリニック 吉野健一
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レーシックセンターURL: http://www.tokyo-lasik-center.com
吉野眼科クリニックURL: http://www.yoshino-eye-clinic.com

吉野先生:お忙しい中ご丁寧なお返事ありがとうございました。大変参考になりました。また適切なアドバイスをいただきましたお陰で、LASIKを考える上での不安要素がほとんどなくなりました。前向きに考えていきたいと思います。ありがとうございました。お礼まで.●●●●