眼科医 吉野健一ブログ相談室

眼科医 吉野健一 眼科のお悩みお聞きします

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●●●●様:お返事おくれすいません.以下,@でお答えいたします.


お名前 = ●●●●
都道府県 = 東京都
性別 = 女性
年代 = 40代年代 後半
内容=吉野先生の国立高校の同級生の●●さんから教えていただきまして、メールさせていただきます。患者は、●●才の娘です。1ヶ月位前のことです。最初は目がごろごろすると言っておりました。その後目が痛いと言い出し、それにともなって頭痛がすると言っておりました矢先に、明け方ひどい頭痛で泣いて起きてきました。夜が明けると、左目がちゃんと見えないと言いまして近くの眼科に受信しましたら、●●医大を紹介されてその日の内に、数々の検査をしまして『原田病』と診断され入院しました。その晩からステロイド治療を行い2週間で退院しまして、今は内服のステロイドを2mmg飲んでおります。目は順調に回復してはいますが、まだ歪みはとれないと言っております。遺伝子の検査をしましたが、原田病で見られる遺伝子ではありませんでした。症状は、左目のみ毛細血管からの漏れと水がたまっていてそのせいで、網膜が剥離していました。その他の難聴等の症状はありませんでした。ステロイド治療で症状が回復していることから、『原田病』という診断で良いでしょうということです。将来がまだまだある娘のこれからを案じて、藁にもすがる気持ちでおります。少しでも多い情報をと思っていましたら、 ●●さんがご紹介くださいましたので、メールさせていただきました。『原田病』なのでしょうか?その他の可能性は?『原田病』であるのであれば、今後どうして対処していくのがベストなのか?教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。●●●●



@原田病は眼球のぶどう膜(虹彩、毛様体,脈絡膜)を炎症の首座とする病気で,残念ながら私の専門とする涙腺、涙液,角膜結膜,屈折矯正手術,コンタクトレンズとは分野が異なりますので、詳細についてはぶどう膜を専門にしている眼科医以上の知識を持ち合わせておりません.●●医大の先生はしっかり説明してくれませんでしたか?しかし,ぶどう膜炎の半分は原因不明で,しっかり診断がつかないものも結構あるのです.関東では東京医科大学の臼井教授が原田病の権威です.もうすぐ御退官ですが,セカンドオピニオンを求めるのであればよろしいかと存じます.その際は、●●医大で行った検査の可能な限りのデータをお持ちになると良いでしょう.吉野眼科クリニック 吉野健一
〒110-0005東京都台東区上野1-20-10
風月堂本社ビル6階
TEL:03-3839-5092,FAX:03-3832-3730
レーシックセンターURL: http://www.tokyo-lasik-center.com
吉野眼科クリニックURL: http://www.yoshino-eye-clinic.com

吉野先生:御丁寧に返事をありがとうございます。セカンドオピニオン…というものを実際お医者様はどう感じるのだろうか?とは思いますが、親として精一杯思い付くことはしておこうと思います。早速ネットで見てみました。東京医科大学は娘の病気の臨床経験が豊富なのですね。ありがとうございます。ぜひ一度診ていただこうとおもいます。感謝いたします。●●●