眼科医 吉野健一ブログ相談室

眼科医 吉野健一 眼科のお悩みお聞きします

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■■■■様:メール相談ありがとうございます.以下@でお答えします.

Q.> 1月4日に●●の●●眼科にてイントラレーシック手術を受けるべく検査をしましたところ、思いのほか角膜の厚さと近視度合いが高く、イントラすら受ける事が出来ない結果となりました。吉野眼科さんのサイトでエピレーシックという術式を見つけ、イントラが100ミクロン部分でのフラップ作成で一番薄いのかと思っておりましたが、エピは50ミクロンが可能とのことを知りました。


@エピレーシックの導入を2年前に行いました.実際に手術を行う間際になり各地で原因不明のトラブルが頻発したため,その導入を現在ストップさせたという経緯があります.


Q.> 先日検査した結果は、近視度合いが高い方の眼は約ー12Dで、乱視度合いがー0.5でした。両方を足して約13で、×12で156ミクロン。角膜の厚さが約495ミクロンしかなく(コンタクト歴15年)イントラレーシックでは、250ミクロンのベッドを残すには156+100=256ミクロンで×との判断でした。 本当にエピで50ミクロンのフラップ作成が可能であれば、250ミクロンのベッドも可 能だと思うのですが、大丈夫なのでしょうか。

 
@重大な盲点があります.全く気にしていない施設もあるのですが,レーザーで角膜組織を切除した後の最終的な角膜全体の厚さは,レーシックで400ミクロン以上,PRKやエピレーシックで370ミクロン以上という角膜ベッドの厚さとはまた別の条件があります.●●さんの場合角膜全体が495ミクロン(確かに薄いです),角膜切除量が156ミクロンですので,495−156=339ミクロンとなり,最終的な角膜の厚さ自体が非常に薄いものとなってしまい危険です.最近では10D以上の近視には,切除量が大きいために起こる術後の視力の質の低下を理由に角膜を削る手術ではなくて,フェイキックIOLの方が望ましいということが学会レベルでは言われています.


Q.> ただ、現在吉野眼科さんではエピを施術していないとのことでしたので、この質問は質問だけに終わってしまいますが、その他可能性のある術式があれば教えて下さい。宜しくお願いします。


@フェイキックIOLが適応となるでしょう.当院HPをご覧ください.ご興味があれば,詳しくは,資料をもとに御来院していただければご説明できます.吉野眼科クリニック 吉野健一
〒110-0005東京都台東区上野1-20-10風月堂本社ビル6階
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