眼科医 吉野健一ブログ相談室

眼科医 吉野健一 眼科のお悩みお聞きします

目の悩みにお答えしました! 気になる項目を右の検索より検索するか、カテゴリーからお選びください。

眼瞼下垂後にICLをお考えの50代前半の患者さんから

以下@でお答えいたします。
 
お名前:●●●●
年齢:50代前半 女性
送付先ご住所:長野県北佐久郡●●●●
メールアドレス:●●●●@nifty.com
ご相談内容:吉野先生
はじめまして。5月14日に診察のためお伺いしようと予定しております。どうぞよろしくお願いします。
こちらまで流れ着いた状況を説明いたします。
そもそも親の遺伝による先天性右目眼瞼下垂で34年前に腱膜移植をしました。ここ2年で瞼が閉じにくいのが辛くなり、更に左目の調子も悪く、2年前に総合病院の眼科に行きましたが、異常なし。いよいよ眼瞼下垂の再手術が必要かと、浜松の●●●●教授を訪ねると左目も後天性眼瞼下垂になっているので両方の手術が必要とのことでしたが、術式に納得がいかず、六本木の●●●●クリニックで診察を受けたところ、●●●●教授の再手術は今よりもっと悪くなると大反対されました。
@「瞼が閉じにくいのが辛くなり」ということなのに,「眼瞼下垂の再手術が必要」というのは矛盾しているのですが,逆に瞼を下げる手術ということでしょうか?

 

仕方なく地元の眼科を尋ねましたら、左目は眼瞼下垂ではなく、ドライアイの可能性ということでヒアレインを処方されましたら、確かに眼痛は和らいでおります。
@「瞼が閉じにくい」ということなので,夜間兎眼によるドライアイなのではないですか?

 

しかし左目下瞼の痙攣は収まりません。●●●●先生は何もかも全て眼瞼下垂由来で手術すれば治ると言うのですが、患者に寄り添った診察ではありませんでした。また目薬を処方した●●●●の医師に弱視と診断され、0.7以上は矯正しても出ないと言われました。もう少し度数を上げたメガネを購入しようとしたらメガネ屋の検査では、0.5以上はムリと言われました!このままでは運転も出来なくなってしまいます。
@「下瞼の痙攣」と眼瞼手術との関係はないように思いますが,これは診察してみましょう.

 

そこで弱視で検索してこちらの弱視+フェイキックがヒットしまして、多少希望を持つ事が出来ました。
ちなみに、年齢的にも強度近視的にも白内障+遠視の近未来可能性もあり、フェイキックが可能かどうか!?また、先端医療保険では費用が軽減される可能性があると聞いたことがございます。まだ白内障にはなっていないので、使用できないとは思いますが・・弱視でも、フェイキック保険の対象外でしょうか・・?フェイキックは最近の技術と思っていましたが思いの外他、歴史があるのでビックリしました。わたしも、一度でいいから1.0の世界を垣間見たいです!どうぞよろしくお願いします。
@基本的にフェイキックIOL(ICL)の適応は21歳から45歳となっています.手術手技的な問題というより将来の白内障を考慮してのことと思います.その他はまた診察の結果ご来院時にご説明します.