眼科医 吉野健一ブログ相談室

眼科医 吉野健一 眼科のお悩みお聞きします

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以下@でお答えします。


▼送信内容
お名前 = ●●●●
都道府県 = 国外(シンガポール
主なご住所 = ●●●●
性別 = 女性
年代 = 30代前半
内容 =初めて相談させていただきます。先日レーシックを受けたいと思い、病院に説明を受けにいきました。しかし、私の視力は高度近視にあたるR10.25 L10.50ということもあり視力の戻りや、ハログレア現象などリスクがあると聞きました。そこで紹介されたのがフェイキックです。自分なりに調べましたが、厚生労働省の認可が下りたのは最近ですが、世界中で使われ安全性が確率されているとのこと。こちらの方が私にとってはリスクも少なくなるのではないかと思ってます。しかしながら、やはり眼を手術するというのはどこか恐怖を感じます。


@まず、現地での判断のとおりレーシックは適応ではないでしょう。


そこで、本日相談したいことはフェイキックの時期です。私の紹介をさせていただきますと、年齢31歳 女性コンタクト歴17年になります。コンタクトが一生できないことは知っています。半年前に検査したところ内皮細胞は3000以上あり、ドライアイもなし、しかし酸素不足なのか少し血管が黒目に伸びつつあると言われました。このままコンタクト生活を送ったら、フェイキックの手術もできなくなってしまうでしょうか??


@角膜内皮細胞数も十分ですし、このままコンタクトレンズを装用していて構わないと思います。もう、そうしているかもしれませんが、仮に、心配があるのでしたらよりリスクの少ないワンデイ使い捨てコンタクトレンズを装用するようにしてください。
現在の状態から推測するに、将来のフェイキックIOL手術ができなくなるような状態ではないと思います。


また、個人差はあると分かっていますがどのくらいの年まで手術を引き延ばせるか、また、リスクを負ってまで、手術をした方がいいのか、それとも今コンタクトで十分矯正できているのなら、手術は受けない方がいいのか、自分では判断ができません。そこを先生にご相談させていただきたいです。


@フェイキックIOL手術は、それほど高いリスクを伴うとは思いませんが、現在のコンタクトレンズで見え方や生活に支障がないのであれば、敢えて手術をする必要はないと思います。しかし、何らかの支障があるから屈折矯正手術にご興味を持ったのだと思いますが……もし手術をするのであれば、老眼が発症する前の30台のうちに行うのがフェイキックIOLの最大の利益を享受できることになると思います。「どのくらいの年まで手術を引き延ばせるか」とのことですが、白内障が発症するまでということになります。


私の希望としてはできるだけ長くコンタクトをして、白内障になったらそのときレンズも入れてもらう、これがベストです。これができなければ、ギリギリまでコンタクト生活をして、手術ができるうちにしたいと思ってます。まとまりのない分になってしまいましたが、最後に2週間ほど前にした簡易検査の数値を書かせていただきます。お忙しいところ大変申し訳ございませんが、宜しくお願いいたします。視力R10.25 L10.50、眼圧R18 L w)EURヲ賊漁ぢ、角膜厚R580 L575、乱視R0.50 L1.00です。


コンタクトレンズは当分使えると思います。白内障になったら多焦点眼内レンズを挿入すれば「遠」も「近」も見えるようになりますので、これも一法だと思います。手術をするかどうかは、要は、現在どれほどお困りな状態なのかにかかっていると思います。


吉野眼科クリニック 吉野健一
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