眼科医 吉野健一ブログ相談室

眼科医 吉野健一 眼科のお悩みお聞きします

目の悩みにお答えしました! 気になる項目を右の検索より検索するか、カテゴリーからお選びください。

●●様:以下@でお答えします.


>> お名前 = ●●
>> 性別 = 女性
>> 年代1 = 30代後半


>> 内容 =はじめまして、よろしくお願いいたします。以前、東京に住んでいた友人からこちらのクリニックのことを聞きご相談しました。バドミントン中に相手が打ったシャトルが至近距離から強打で右目に当たりました。前房出血の後、続発性緑内障(開放)になり治療を続けて来ました。


一時は45もあった眼圧も今では正常範囲に戻り、ずっと続けていたキサラタン点眼薬も7月頃に止めました。ただ、瞳孔括約筋の損傷が激しく瞳孔が縮まらず、5月下旬くらいからだったと思いますがサンピロ点眼薬を挿しています。薬のおかげで下方が縮まってきましたが、断裂したであろう上方が縮まらず、現在扇形の瞳孔です。(サンピロを一日4回点眼し続け、まだ止めてみたことがありません。)


確かに当初より尋常ではない眩しさから少しは開放されましたが、それでも遮光用の眼鏡をかけていなければ仕事や外出が出来ません。 見てもらっている眼科医の先生からは瞳孔を縫い合せる手術はあるものの、他の部分を傷つける可能性もあり、リスクが高いので手術はしない方がよいと言われました。また、眼球打撲のせいだと思いますが、右目だけ乱視にもなってしまいました。(もともと強い近視でもありましたが、眩しいだけではなく手元に近づく程、ピントが合わないのですが、光が入りすぎているからと言われました。


>> ?続発性緑内障については外傷性による一過性の事だろうと思われえるのでもう心配ないでしょうと言われましたが、春に行った視野検査に異常はなかったものの心配です。本当にもう大丈夫で、何もしなくてよいのでしょうか。


@今後も眼圧をフォローする必要はあります.


>> ?やはりサンピロ点眼薬をつけ縮まるところまでで、他に瞳孔を元のようにする方法はないのでしょうか。


@外傷性の白内障が出ていれば,眼内レンズを挿入し,瞳孔形成術ができたり,虹彩付人工レンズや人工虹彩挿入術など色々な可能性があります.しかし,白内障が出ていないのであればそれを摘出するわけには行きませんし,瞳孔形成術を行えば白内障が発症する可能性が高いです.


>> ?サンピロ点眼薬の処方箋に眼圧低下と書いてあったのですが、この効果で現在安定しているという可能性はありますか。


@全く無いとはいえませんが,開放隅角ならあまり関係ないのではないでしょうか?


>> ?手元のピントが合わないのはやはり瞳孔が開いて光が入りすぁw)?ャているからなのでしょうか。乱視になったことは関係ありますか。


@乱視も関係ありますが,外傷により瞳孔括約筋が麻痺し,さらに,毛様体筋の麻痺,チン小帯の断裂により,水晶体の厚さの変化ができなくなっているのかもしれません.または,既に軽い白内障が始まって水晶体自体の弾力性が減っているからかもしれません.


>> 以上、お忙しいところ申し訳ありませんがご教示下さい。


***************************************************
吉野眼科クリニック 吉野健一
〒110-0005東京都台東区上野1-20-10風月堂本社ビル6階
TEL:03-3839-5092, FAX:03-3832-3730
レーシックセンターURL: http://www.tokyo-lasik-center.com/
吉野眼科クリニックURL: http://www.yoshino-eye-clinic.com
---------------------------------------------------
Kenichi Yoshino, M.D.
1-20-10 Ueno, Fugetsudo Bldg. 6F
Taito-ku, Tokyo 110-0005 JAPAN
Yoshino Eye Clinic
TEL:+81-3-3839-5092, FAX:+81-3-3832-3730
LASIK CENTER URL: http://www.tokyo-lasik-center.com/
YOSHINO EYE CLINIC URL: http://www.yoshino-eye-clinic.com
**********************************************