眼科医 吉野健一ブログ相談室

眼科医 吉野健一 眼科のお悩みお聞きします

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●● ●様:以下,@でお答えいたします.


> お名前 = ●● ●
> 都道府県 = 東京都
> email = ●●●●@●●.dion.ne.jp
> 性別= 女性
> 年代1 = 30代後半
> 内容


> =はじめまして。10歳の息子の近視の事で相談させて頂きたいと思います。現在右目が0.06、左目が2.0という、左右の差がかなり大きい状態です。右目の近視が始まったのは2年ほど前からで、そのころは0.4でした。現在は近所の眼科でワック治療を2週間に1度行っていますが、近視の進行を止めることができないでいます。左右の視力が違う状態は私には想像できないのですが、時々頭痛もするらしく、もしかしたら何か関係があるのではないかとも思っています。


>> 最近になり、ネットなどでオルソケラトロジーの事を知りました。これなら息子にも試させてみたいと思っていたのですが、このHPを拝見し、先ずは吉野先生にご意見をお伺いしたいと思いメールさせて頂きました。息子の様な場合、どういう治療を先生は薦められますか。オルソケラトロジーはリスクが伴うと紹介されていましたが、どういうリスクが伴うのでしょうか。よろしくお願い致します。


@学童へのオルソケラトロジーには賛否があります.じきに日本でも承認が下りますが最初のガイドラインでは20歳以上がその適応となります.私は、このガイドライン作成委員会の委員長を務めていますが,児童への処方は極めて慎重で,承認後の症例数の蓄積の後,より安全性の確認ができてから適応年齢を下げていく可能性があります.近視の進行を押さえる効果も巷で謳われていますが,これも科学的な根拠は明らかにされていません.お子さんのような左右の度の差が大きい屈折異常を不同視と呼びますが,確かに疲れ目の原因になることもあります.やや開始年齢としては早いですが,1day使い捨てレンズを試してみても良いでしょう.診察の上詳しくご説明いたしますので,可能なら一度ご来院下さい.


【最新情報 H25.4.1.】
ここ数年で、オルソケラトロジーによる近視進行抑制効果(myopia control)に関する科学論文が立て続けに発表されています。その効果のメカニズムはまだ仮説の域を出ませんが、実際の抑制効果はあるようです。5年間の追跡調査の結果も近日中に公表されるようです。まだまだ研究の余地は残されていますが、現段階においては、オルソケラトロジーによる近視進行抑制効果を一概に否定はできない状況になってきています。


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